ゴカールに一番近いデジタルフォントを考える
「ゴカール」は1985年に写研から発表された、かな書体です、ゴナEと混植して使用するためのかな書体として開発されたようです。デザインは「ボカッシイ」等傑作書体を生み出した書体設計士の今田欣一さん。手書き風のわかいい字形は写検の若い女性社員の字から着想を得てのことだそうです。
写検はこの書体をデジタルフォントとして発売しておいらず、同社の写植機でしか使うことが出来ません。
そこで今回は、ポストゴカールとして、ゴカールの代用として使えそうな他社のデジタルフォントを比較してみたいと思います。
ハッピーはバランスをとりすぎてかっちりしすぎていて、手書き風の感じが薄れてしまっていますね。
HG創英角ポップ体はゴカールとハッピーを足して2で割った様な感じなんですが、ゴカールのような洗練さを感じない。
Popハッピネスは一番ゴカールの雰囲気が出ていると思います。「た」や「な」を見ても骨格がそっくり。
りいポップ角はウェイトが太いのがないので同じウェイトで比較できないのですが、ゴカールよりも手書き色が強くゆるい印象を受けます。
フリーウエアカナフォント No.002はすこしレトロな骨格をしています。ゴカールの雰囲気はあまり感じられませんが、これはこれでいい感じ。
(2017年5月30日フリーウエアカナフォント No.002(idfont)を追加しました)